鴛鴦日記

限界チャイナドルオタク in NY 演劇をする

日本帰国後の隔離の話

こんにちは、ご無沙汰しております、鳥です。

先日帰国し、現在保健所の指示のもと政府指定施設での隔離期間を過ごしておりますのでその流れについて備忘録も兼ねて書いておこうと思います。

これから帰国予定の在外邦人の方などの参考になれば幸いです。

・NY→羽田までの流れ

まずわたしの居住地はNYですので、JFK空港→羽田便の利用になります。国の指定で搭乗時間より72時間前以内に発行された陰性証明書が必要です。今回ワクチンの接種の有無についてはオミクロン株の流行により帰国後の隔離期間に影響しないことになったためか、聞かれませんでした。またNYは国の指定するオミクロン株の流行区域のため、三日間の強制隔離が必要になります。

ちなみにJALを利用したのですが、公式サイトにて使用を推奨されているVeriFLYという検査証明書や誓約書の提出をまとめて行えるアプリを事前にインストールして行ったところ、チェックインカウンターで見せるも『原本を見せてください』と言われる結果でした。なんやねん。

搭乗後の機内はガラガラとは言わないまでもやはりかなりの客数の少なさ。クリスマス前の通常在外邦人帰国ラッシュとなる時期であることを考えると、異常と言わざるを得ません。

・羽田→隔離施設までの流れ

羽田空港到着後、書類の確認や抗体検査などが行われます。諸々の細かい部分は省きますが、重要な部分をまとめると

・抗体検査、結果通知

・『健康カード』上での隔離期間の確認

・MySOSアプリのダウンロード確認

という感じでした。が、これが大量のブースを回りながら行っていくため笑えるほど時間がかかります。隔離期間の確認や入国前にいた場所の確認に至っては三度四度確認されるため、同じ項目の確認を大量に繰り返すことになっていました。

何時間も待たされるためか待合室にはお菓子なども置いてありましたが、小さな子どもや赤ちゃんなどが苦痛を訴えているのが見てとれてとても心苦しい気分になる光景でした。

その後数人ずつのグループに分けられたのち荷物を受け取り、税関を抜け(個人的にはこの税関待ちが一番長くて辛かったです)バスに乗って隔離施設に移動となります。このグループなのですが別に最初から最後まで一緒に行動というわけでもなく、なぜグループ分けする必要があるのかすら謎です。羽田到着が16時代、そして泉岳寺にあるホテルに到着したのが23時代、単純計算で7時間かかっていたことになります。

・ホテルにおける隔離

ホテルに到着した後は体温計を渡され、健康管理チャットというものに毎日体調の報告をして欲しいと言われました。この健康管理チャットはMySOSアプリとはまた別物であるため、二つのチャットにそれぞれ体調を報告しなければいけないことになります。

隔離中のお弁当などについては野菜が殆ど入っていなかった事が気になるくらいで、とくに酷すぎる!といったことは感じられませんでした。

その後わたしの乗ってきた飛行機の搭乗客の一人にコロナの陽性者がいたことが判明したとの保健所からの連絡を受け、濃厚接触者に指定されたため後日再びPCR検査を受けるよう指示されました。この指示が出るまでに自治体と都とのやり取りの時間が非常に長く、こちらの情報を殆ど受け取っていないのではないか…と心配になるほどの狼狽具合でした。大丈夫なんだろうか。

強制隔離の最終日、朝7時に唾液によるPCR検査キットが配布され、その検査での陰性を確認した後羽田に戻されるのですが、この検査が帰国ラッシュのためか大分混み合っているらしく、本来14時には検査結果を報告します、とあったのが結局19時過ぎまで待つことになりました。

その後は専用ハイヤーで羽田空港へと連れ戻され、解散の後自宅隔離の流れです。

 

今回オミクロン株流行下初めての帰国となったのですが、全体的にどこもかしこも時間がかかる上に自治体の保健所、都、国の報連相が全く取れていないのでは…と感じさせる流れでした。万全を期すためワクチンのブースターショットも受けて行ったのですが、特にワクチン接種の有無について聞かれることもなく、その差別化がないまま陽性者が乗っていた飛行機の搭乗客全員を濃厚接触者に指定するのもどうなのだろう?など、色々と考えさせられる体験でした。

現在日本での感染拡大の情報を考えると入国時の手続きを緩めろ、とは言いませんが、せめて出来る部分はデジタル化するなど情報の伝達をしっかりと行い、スムーズに入国ができる状況になってくれればと思います。

そんな感じです。